3月24日の閉会日は、本会議の開会予定が10時でしたが、
実際には11時の開会となりました。
というのも、開会前に開催されていた議会運営委員会が
大幅に時間延長されたためです。
川口市議会には、「川口市議会会派規程」というものが存在します。
この規程は、「各会派の活動及び会派間の協議が
議会の円滑な運営に寄与していることを踏まえ、
会派に関し必要な事項を定めるものとする(第一条より抜粋)」
ものであり、
私たち議員はこの規程に従い、会派を結成し、活動をしています。
第三条(会派の責務)の中に、
3 会派は、原則として、議案その他の議決事件の採決に当たって、
会派としての方針を決定し、一致した行動をとるものとする。
4 会派は、宗教、職業倫理等の特段の事由により、会派として
前項の規程による一致した行動をとることができない場合は、
その旨およびその理由をあらかじめ議会運営委員会で
明らかにしなければならない。
という項目が存在します。
今回、議会運営委員会が大幅に延長された理由は、
まさにこの第三条の二つの項目についての件でした。
本議会の議案第十号、平成29年度川口市一般会計予算について、
川口新風会という会派から
「意見がまとまらないため、会派四名中、
二名の議員がこの議案については退席したい」
旨の発言がありました。
意見がまとまらない理由は、
「退席する二名の議員は、新庁舎関連の予算の計上に賛成できない」
ということのようでした。
我々自民党川口市議団からは
「過去にも川口新風会は採決の際、会派としての方針を決定できず、
一致した行動をとっていないことがあった」という意見、
さらに他会派からも
「会派規程違反ではないか」
「平成28年度川口市一般会計予算については、
市民会館跡地の解体を含んだ予算にもかかわらず賛成をしている。
それなのに今回は反対する明確な理由を述べていない」
などの意見が述べられ、川口新風会にさらなる詳細な説明を求めましたが、
結局、川口新風会以外が納得する説明はなされませんでした。
本来であればこのような状況の中、
本会議を開催するわけにはいかなかったのですが、
このまま流会になってしまえば、
新年度の大切な予算案が審議未了で廃案になってしまうことや、
おそらくこの場でまとまる話ではないだろう、との判断で、
今後の継続審議とすることを確認し、
1時間遅れでの本会議開会に至ったのでありました。
議会というのは規則や先例など、多くのルールに基づいて行われています。
そして、民主主義というのは、単なる話し合いと多数決ではなく、
ルールに基づいて議会で話し合いを行い、ルールに基づいて決める、
というのが原則です。
今回、このルールに基づかない会派の行動により、
議事の進行が大きく遅れ、
わざわざ傍聴に来ていただいた市民の方々や
市の職員の方々に多大な迷惑をおかけしてしまいました。
議員自らがルールを守らない、というのは、
議会の在り方そのものを揺るがす大問題であります。
普段、あまり語られることがない部分ではありますが、
我々自民党川口市議団は、改めて「議会の重み」を噛みしめ、
決められたルールの下でしっかりと皆様のご意見を市政に反映すべく、
尽力してまいります。
どうぞさらなるご理解、ご支援をいただければ幸いです。